エステサロン開業!その実態とは?
技術があれば独立しやすいといわれているエステサロン。毎年たくさんのエステサロンが開業していますが、その中で3年以上続くサロンはわずか1割といわれている現実をご存知でしょうか。
こちらでは、自宅で開業する場合と店舗で開業する場合の資金の違いや利用できる融資制度などサロンを長く続けていくための成功のコツを紹介します。
開業資金はどれくらい必要なのか
エステサロンの開業は、自宅開業か店舗開業かによって必要な資金が変わってきます。それぞれの資金について説明します。
- 自宅開業の場合約70万円〜110万円
- 自宅の一室を利用するため、家賃がかからず費用を抑えられるのがメリット。自宅にあるものが利用できればさらに費用を抑えられます。
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- 内装費20万円程度こだわればさらに高くなりますが、自分でできる部分だけでも自分で行えばさらに抑えることも可能です。
- エステ機器10〜50万
- 化粧品、タオル、シーツなど消耗品10万円
- 宣伝広告費30万円(場所がわかりにくい場合はさらに増やした方がいい場合も)
- 店舗開業の場合約470万円〜780万円
- 店舗の場合、家賃の保証金が必要になります。
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- 賃貸保証金など120〜240万円(家賃20万円の場合)保証金6ヶ月の場合120万円、1年の場合240万円
- 内装費300〜450万円(15坪の場合)1坪あたり20〜30万円。居抜き物件を狙えば安く抑えることが可能です。
- エステ機器10〜50万円
- 化粧品、タオル、シーツなど消耗品10万円
- 宣伝広告費30万円
融資制度の活用
初期費用が足りない!という時は要件を満たしていれば融資を受けることが可能です。
エステ開業におすすめの融資は、日本政策金融公庫の「女性・若者・シニア起業家資金」。女性または30歳未満か55歳以上の方が対象の日本政策金融公庫の融資制度です。国が運営する金融機関なので金利も安く、積極的に融資をしています。
名前にある通り女性の起業を支援するための制度でもあるため、実際にこの制度を利用したサロン開業経験者も多くいます。
大事なサロンを続けていくためのコツ
全国で大小合わせて2万店舗以上あるといわれているエステサロン。その中で生き抜いていくための大切な経営ポイントを3つ紹介します。
- ①自分のサロンだけの強みを作る
- 大手サロンのような幅広いメニューを提供するのではなく自分の得意分野に絞りましょう。「〇〇の悩みにピッタリな施術をします」と宣伝することで、他のサロンと差別化することができます。
- ②リピーターを作る
- お客様がリピーターになれば安定した収益につながります。毎回同じメニューではなく例えば「季節に合わせたお客様用の施術」など工夫した提案をすれば「この店は私のために特別に施術してもらえる」とリピート率も上がり、口コミで広がる可能性もあります。
- ③お金の計算はしっかりと
- 「売り上げ」と「利益」をきっちり区別しましょう。売り上げから家賃や光熱費、消耗品などを差し引いた「利益」はいくらになるのか、お金の動きを把握し無駄な経費を削ることも長く続けるには大切なポイントです。