エステティシャンの資格には
資格がないとエステティシャンになれない?
エステティシャンには国家資格をはじめ公的な資格はありません。しかしエステティック業界では日本エステティック協会などに代表されるエステティシャンの職能団体やエステ事業者団体があり、団体ごとに様々な種類の資格制度を作っています。資格がなくてもエステティシャンとして働くことはできますが、こうした資格を取得することで正しい知識と技術が身に付いていることが証明され就職や転職に有利になり、独立開業の際には信頼性のアップにつながります。
こちらでは日本で広く知られている3つのエステティシャン資格を紹介します。
エスティシャンの資格①AJESTHE認定エステティシャン
国内でもっともメジャーなエステティック団体、日本エステティック協会が認定する資格。理論・技術を理解し実践する能力があると証明する基本的な資格なので、エステティシャンを目指すなら取得しておきたい資格です。
取得条件はエステティシャンセンター試験の合格と、協会認定校での300時間課程を修了あるいは3年以上の実務経験が必要となります。
その他に下記の資格を認定しています。
- 認定上級エステティシャン
- 「認定エステティシャン」の上位資格。
- 認定トータルエステティックアドバイザー
- 「TEA」とも略されるエステティシャン試験の中でも最難関といわれる資格の一つ。
- 認定フェイシャルエステティシャン
- エステティックの基礎知識とフェイシャルケアのスキルを認定する資格
- 認定ボディエステティシャン
- エステティックの基礎知識とボディケアのスキルを認定する資格
- 認定衛生管理者
- 衛生管理の方法や感染症予防法の知識などエステティック衛生基準を学んだ者が取得できる資格
エスティシャンの資格②AEA認定エステティシャン
日本エステティック業協会(AEA)が認定しているエステティシャンの基礎資格です。エステティシャンの基礎知識と技術を持ち、禁忌や注意事項を理解し安全な技術提供ができるエステティシャンに与えられる資格です。
取得条件は協会の認定校でカリキュラムを履修し学内で実技試験を受けた後、全国一斉の筆記試験で合格すること。実務経験が1年以上ある人は全国一斉の筆記試験合格後、実技試験に合格すること。
その他に下記の資格を認定しています。
- AEA上級認定エステティシャン
- AEA認定エステティシャンの上位資格
- AEA認定インターナショナルエステティシャン
- 日本エステティック業協会が認定する最上位資格。
エスティシャンの資格③CIDESCO認定ビューティセラピーディプロマ
世界で最も権威あるエステティック団体として位置付けられているCIDESCO(シデスコ)が認定する国際資格です。認定校において1200時間以上のカリキュラムを修了し、CIDESCO国際試験に合格後2年以内に600時間の実務経験を経た者、あるいは実務経験が3年以上あるエステティシャンでCIDESCOポストグラジュエイト国際試験に合格した者が取得できる難易度の高い資格です。
その他に下記の資格を認定しています。
- アロマセラピーディプロマ
- アロマセラピーの専門的知識を持ち安全性と快適さを考慮したトリートメントができるセラピストを保証するディプロマ
- スパセラピーディプロマ
- リゾートやデイスパで安心して安全に働くための知識と技術を身につけたセラピストを保証するディプロマ
必要な学習期間・費用は?
生活スタイルはもちろんですが、金銭的にも無理なく通えるところを選ぶことが結果的にベストな選択になります。
- 通学の場合
- 3ヶ月〜半年で修了するコースから1〜2年かけて学ぶコースがあり、費用は入学金、授業料、施設維持費、教材費、諸費用などを含めて、3ヶ月で50万円から2年制だと約250万円かかるところもあります。
- 通信講座の場合
- 半年程度で修了するコースが多く、入学金、受講料、教材費など含めて30万円くらい。スクーリングで別途実習費がかかることがありますが、通学よりも抑えられます。